2012/02/01
「深イイ夫婦」 |
|
やっぱ長年連れ添った夫婦って特別な存在何だな。 俺の担当ユニットのある利用者。 声を発することも皆無に等しいし、 笑うのはもちろん、表情もほとんど変わることがないが、 旦那さんがショートステイ(説明は省くけど)を利用するらしく ある職員が「嬉しいですね〜」と問い掛けてたら頷いてた(笑) そんな話を別の職員にしてたら頻繁に面会に来るけど ヘルパーさんと来ることもあるから嫉妬するらしいことや 面会中はずっと手を繋いでたり、帰る際はホッペにチューしたりと この夫婦だけでも強い繋がりを感じてたのに 併せてこんな話も聞いた。 先日も書いた胃ろうをしているその利用者。 前者以上に状態は良くなく、入浴時以外は常にベッド上。 そんな利用者に旦那さんが面会に来た時に 「なぁ?何か喋ってくれよ」と話し掛けていたらしい。 その上で 「そっか。まだ怒ってるから口きいてくれないのか。悪かった。許してくれ」 と言ってたらしい。 元日活の映画スターかっ!ってほど粋なセリフだよね。 若かりし頃の楽しかった日々の再現は出来なくても この2人の間だけではなされてるやりとりがありそうだよね。 これを聞いた時、すんごい感動したよ。 我々はただの介護士であって医者ではないし、 ただの老人ホームであって病院ではないから 状態を維持させられたら御の字。 医療行為によって状態を良くさせることは出来ないし、 「最期を迎える場所」という位置付けではあるけど 笑うことが健康に繋がるみたいな実証があるように 利用者本人はもちろんだけど、家族等にもちょっとでも長く、 そして沢山笑ってもらえるような環境は作りたいよね。 そう思わせてくれた深イイ夫婦2組のお話。 |
|
Trackback  【修正】
|
:: trackback :: |
:: comment :: |