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2012/01/29
「「食」について考える」
「胃ろう」って分かりますか?
口からの食事が困難になった人の胃に管を通して栄養を流す手法なんだけど。

うちの施設にも何人かいるんだけど最初に見た時は
「ここまでの状態の人もいるんだぁ」
って位で他には別段思うことはなかったんだよね。

でも、それから数日後。
俺の目にも「この人は胃ろうじゃないんだ?」って映った利用者に
ある職員が状態的には胃ろうでも不思議じゃないとした上で
「家族の意向で可能な限り口からの食事なんです」
という話を聞いた時に初めて思ったんだよね。

口から食事が出来ることの喜びを。
当たり前過ぎて考えることもなかったけど。

急に何かって、「mixi」のニュースに胃ろうの記事があって
ついつい他の人の日記を読みふけっちゃってね。
賛否両論あって興味深かったし。

その中で気になった言葉。

「生かされてる」

の一言。

確かに。
家族としてもあまり見たくない姿だよね。
自分自身そうなりたくないと思うよね。
「安楽死」って単語が出て来るのも分かるし。

でも、個人の尊厳だったり、家族の意志だったり、
「正解」は様々…って言うより正解のない問題だろうし。

それだけに治療差し控えも検討なんて話が出てても
なかなか現状が変わることはないんじゃないかね。

「生きる」と「生かされる」
どんなに医療が進んでもいつの時代にも尽きない問題だろうね。

だから見ていて複雑な思いが生まれる利用者もいるけど
本人なり家族なりが選んだ道であるならば
俺は精一杯その方法でケアしていく。
それが俺なりの「正解」なのかね。

とりあえず今日も口から食事が出来ることに感謝!
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