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2011/11/12
「トツゲキ倶楽部第八回公演「僕の部屋は戦場になった。」」
トツゲキ倶楽部第八回公演「僕の部屋は戦場になった。」
9月に続いて後輩の舞台を観に行って来た♪

ちなみにこんなタイトルだけども
ドンパチものではありません(笑)
内容はオフィシャルから引用するとこんな感じ。
“この戦場において
人間には知力以外の武器はなく
自分の心に勝る力はない”
ホセ・リサール(フィリピン独立運動の闘士)

…って言われても
どうすりゃいいんだよ!?
なんでか知らんが
建物の外はゾンビな状況らしい。
映画では見たことあるけど、
ホンモノ来たら
どうすりゃいいのよ、マジで。
みんなで悩んで、
考えて、
相談して、
とにかく前へ。
ゾンビになんてなりたくない!
心優しき日本人ならではの
《みんなで相談しよう》型
サバイバル・コメディ!
前半は「自殺」、「不況」、「ネット」、「政府」等、
世相を反映してるのは分かるんだけど
焦点があちこちに飛んで主がどこにあるのか
詰め込み過ぎな感があったけども
そんなテーマを掲げながらもドタバタコメディの要素もありで
数多い出演者もそれぞれアクの強いキャラが立ってて
気付けばのめり込んでる自分がいたり。

そもそも「ゾンビ」て…(笑)
そして、そんなドタバタの極めつけ。
前半はイヤ〜な役柄の役者さんがまさかのセリフ忘れ!(笑)

無言ではないのに妙に溜めてたり、
相手の名前だけを呼んでたりでおかしいとは思ったけど
徐々に異変を感じてクスクスと笑い声が聞こえて来たら
「私は次は何したらいいんでしょ?」て(爆)
自然な形で他の役者が導いて再開したし
それを狙った台本通りの演出かにも思えるけど
さすがにアレは「トラブル」だろうな(笑)

でも、こういう時にいつも思う。
内心ではヒヤヒヤしてるかもしれないけど
何事もなかったかのようにだったり、
アドリブでそれを笑いに換える辺りはさすが。
そんなトラブルと「プロ」の仕事が見れるのは
映画やドラマにはない舞台ならではの魅力だよなぁ。

話は戻って内容だけども、
ゾンビ情報についてマスコミがまくし立ててるのではないか、
政府は「心配ありません」としか言わない。
って点に震災や原発を思わずにはいられなかった。

この作品は構想自体は10年位前からあったらしいが
「今」上演することに意味があったと思うし
この時期になるべくしてなったんだなと。

原発に限らず悲観や絶望は生きていく上で付いて回るもの。
誰でも一度くらいは「死にたい」と思ったことあるだろう。
でも、この作品を観てこんな言葉が浮かんだ。

「それでも生きていく」

先が見えなくても、先は真っ暗でも
生きていくしかないし、生きてりゃいつかは良いことあるってな。
そして、そんな未来は切り開いていける、切り開くしかないってな。

と、結構シリアスだったり、現実問題を描きつつも
コメディタッチに仕上げてる辺りが
舞台における魅力が凝縮されてて後輩の出演関係なく
この劇団の次回作が気になるほどだった♪

ちなみに今回も小さな劇場につき舞台は目の前。
それだけに細かな部分も見えるけども
他の人のセリフのシーン。
自分は隅っこや後ろにいるだけ。
誰も見てないかもしれない。
そんな時でも常に表情や仕草で演じてるんだよね。
そういうのが見れるのも小劇場の魅力♪

さてさて。
そんなこんなの後輩くんですが、
これまでフリーで活動してきたのが劇団に所属が決まったようだ。
その名も「Theatre劇団子」。  
どっかのユニットに似た名前の人がいますが…(笑)

ココを御覧の演劇好きな貴方や貴女。
以後、お見知り置きをm(__)m
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