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小川糸「つるかめ助産院」 | 【演劇・映画・ドラマ・本】 | 風が強く吹いている

2011/09/11
「劇団けったマシーン第6回公演「青い夏、エピローグ」」
劇団けったマシーン第6回公演「青い夏、エピローグ」
という舞台を観て来た。

って書くと
「どこの劇団?」
「誰が出るの?」
って感じ?

つーことで、お答えすると中学の後輩が出てるのです。
まぁ、相手は7つも下。
中学はもちろん、小学校ですらカブってませんから。
当時は接点も無く、存在も知らなかったんだけど
全然関係の無いとこで夏に知り合ったら
同じ中学校な上に家も近所で更には同じテニス部。
そんなわけでその場は地元トークで盛り上がっただけだったが
後日たまたま俺が演劇が好きみたいな話をしたら「実は・・・」って。
そんなわけで「後輩が出てるから」ってのもあるけど
小劇場でやってるような舞台も「ならでは」の魅力があるし
純粋に楽しみに行って来たってな感じなのです。

会場は新宿。
けど、駅から15分くらい歩くし、油断したら見落としそうな場所で
中に入ると事前に「キャパ150」と見ていたのに客席に置かれた
簡易的な椅子の数は30程度。
俺が入った時点で他のお客さんは3人のみ。
そもそも「小劇場」ってよりもスナックか何かの跡地みたいな(汗)
しかも、中央にシートが敷かれただけで簡単なセットもないステージ。

いやぁ、舞台って大きな会場であっても緊張感が伝わって来るけど
下世話な心配も含めていつも以上に緊張しながら開演の時を待つ。

ストーリーは6人の高校生と担任の7人で繰り広げられる。
冒頭から「担任の自殺」というヘビーな内容こそあるものの
主は高校生の日常を切り取ったようなストーリー展開。
まるで自分の高校の時を覗いていたり、
実在の高校生の日記をそのまま舞台化したかのような流れは
舞台や映画、ドラマに付き物な「波」こそないものの
タイトルの「青い夏」を感じるようなキラキラしたような光景。

個人的には冒頭と最後こそ全員のシーンがあるものの
基本は2人のシーン。
それだけに転換が多く忙しない印象を受けたけども
終演後に意図的な物だと知って「してやられた」感アリ(苦笑)

ちなみに舞台って性質上、映画等に比べて演技が大袈裟になりがちだけど
そういう抑揚はありつつ自然体だったし、しっかりと「キャラ」が付いてたりで
純粋に演技を楽しみながらも各人の「+α」も楽しめたかな。
自分の当時と照らし合わせて懐かしさで「フッ」と笑いたくなったり、
それぞれの演技に声を出して笑うシーンもあったな。

と、2人舞台のシーン(回想シーン)は「ありふれた日常」を描いていて
あくまで単調なんだけど冒頭の担任の自殺を知るシーンに戻り、
最後は不意を突かれたような終わり方だったな。

実際に自殺する気で駅に向かった担任だったけど
電車が入って来た時に誰かに背中を押されてホームに落ちたという・・・
そして、6人の生徒が背中を押す仕草をしたとこで終わるんだけども
色々考えさせられる終わり方だねぇ(苦笑)
けど、その考えも解釈も十人十色そうだな。

俺が思ったのは自殺って必ずしも「自」殺と言えないんじゃないかってこと。
追い込む要因があってそれらに押されてホームに落ちたんじゃないかって。

ま、正解なんてないんだろうけど。
強いて言えばそれぞれの思ったこと全てが正解なんだろうけど。
それも舞台の面白味なんだろうしね。

それにしても「ありふれた日常」だけに自然体が求められるんだろうけど
セットだけでなくBGMや照明も最小限で
役者のみで繰り広げられると言ってもいいような演出だけに
逆に演じるのが難しそうな気がしてコッチまで終始緊張(苦笑)

でも、きっかけにこそなったけど「後輩が出てるから」っていうレンズは
一切通さずに観たけどそれでも純粋に楽しめたかな♪
個人的に舞台は有名役者が出てると固定観念が邪魔したりもするし
こういう方が好きだったりするし、また行ってみたいね〜。

そ、そ。
この作品。
フライヤーも好きだったりする♪
劇団けったマシーン第6回公演「青い夏、エピローグ」
「夜のピクニック」とかも思い出すような「青い」感じが出てるよね。
ジャケ買いじゃないけどポスター・フライヤーで気になることあるし
この規模の舞台のこれらも含めた「裏側」ってちと興味ある。
またゆっくり話す機会があれば聞き出してみっか!(笑)
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