2010/07/24
「中村航「100回泣くこと」」 |
|
前々から気になってた小説。 いつぞや別の小説目当てで本屋に行った際に文庫本で出てたし、 目立つコーナーに置かれてたので思わず購入。 そして、先週の名古屋遠征時に読み終えたので感想を♪(遅) タイトルからも「泣ける」と思ってたし、 帯に書かれた数名の有名人のコメントからもかなり期待し過ぎたのかな。 結論から言っちゃうと正直「ん〜・・・」って感じだった。 ストーリーは主人公が浪人時代に勉強していた図書館脇に捨てられていた 子犬を拾って来て、後に大学に合格して実家を出てからは なかなか実家に帰らずにいたらその子犬(名前はブック)が「長くは無さそう」ということで 彼女の提案もあり、実家にいる際にジャケットにブックを入れてバイクで河川敷に向かい そこでブックを遊ばせるのが日課だっただけにバイクのエンジン音を聞くだけで 喜ぶブックの為に今や「鉄くず」状態になったバイクを手間隙掛けて奇跡的に蘇らせて ブックに会いに行くところから始まる。 けど、バイクのエンジン音を聞いても、御主人の顔を見ても弱々しいブック・・・ そんなわけで愛犬との感動ストーリーかと思ったらいつの間にやら 結婚に向けて「練習」と題して同棲を始めた彼女が卵巣がんに侵されることに転換。 そして、皮肉なことに仕事が忙しい時期と重なりながらも献身的に病院に通い 治って、再び一緒に暮らすことを願いながらも亡くなってしまった彼女。 それからしばらくは立ち直れず酒に溺れる主人公。 そして、「長くは無さそう」と言いながらも人間で言えば寝たきり状態ながらも その状態で生き続けたブックの死。 正直、話がアッチ行ったり、コッチ行ったりで「焦点」が定まっていない。 それが率直な感想で割と涙腺の弱い俺でも泣けなかった。 ブックならブック。 彼女なら彼女。 焦点をどちらかに絞ったらまた違ったんだろうなぁ。 って、この辺が「すぐに感想を!」ってならなかった原因の一つだろうけど(苦笑) 「泣ける」ストーリーがやっぱ好きなんだなぁ。俺は。 さぁ、次は何を読もうかな? たまたま立て続けに小説を買った時に遠征が続いてるんで 明日もどれかチョイスして持参するぞ〜♪ |
|
Trackback  【修正】
|
:: trackback :: |
:: comment :: |