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2009/11/28
「走ることについて語るときに僕の語ること」
「本」でも良かったんだけどやっぱりこっちのカテゴリに。

題名は実在する本のタイトルなんだけど
その本の作者が村上春樹って言うんです。

これを見て、「へ〜、同姓同名の人がいるんだ?」って思った人いませんか?
けど、「ノルウェイの森」や「1Q84」で知られるあの村上春樹です。
同姓同名ではなく同一人物なのです。

ビックリした人も多いんじゃないですか?
こんなタイトルの本を書いてるくらいだから
村上春樹氏もランナーなのです。
しかもトライアスロンすらも何度も挑戦してるんです。
少なくとも俺は驚きだった・・・
小説家はどうしても机の前にしがみつきっ放し状態だし
「マラソン」なんて競技と程遠いと思ってたしね。

けど、mixiで「初心者にいい教則本ありませんか?」みたいな問いに
驚くほど多くの人がこの本を紹介してまして。
中には「感動して泣いた」とか「バイブルのような存在」等の意見ばかりで
「教則本」なんて言葉で括るには不躾なんじゃないかと思ったほどで。

・・・即発注♪(笑)

ただ、発注したのは9月頃で読み始めたのは仙台に行った時からなんです。  
そう。「東京マラソン」の当選が判明する前なんだよね。
だから、まさか「フルマラソンを走る上での心得」的なことを
この本から学ぶとは思わなかった・・・

とは言え、この本は本人がメモワール(個人史)と言うようにやはり「教則本」ではないし、
当然、小説とは違うから事実を淡々と記しただけの正にメモワール。
それだけに共感する部分は多々あったけど俺にはそれらの意見が正直分からなくて・・・

ただ、「エントリーしたからには絶対出場する」「スタートしたからには絶対完走する」っていう
こだわりは正に同じで血液型を調べたらこんなページに遭遇。 
・・・納得。
俺も「この人は絶対にB型だろう」と思ったしね(苦笑)

と、そんなこんなで一気に読み上げるに至らず、
今日ようやく読み終えたんだけど最後の2行に心打たれた。

墓碑銘なんてものがあるとして、自分で選べるとしたら
 村上春樹
 作家(そしてランナー)
 1949-20**
 少なくとも最後まで歩かなかった

こう刻んで欲しいって記述があって。

俺も時々思うんだよね。
気付けば嫌いなマラソンなんてしてるけどどこまで走るんだろう。
どこを目指して走ってるんだろう。ゴールはどこなんだろうって。

ランナーとして、作家として、生を受けた者として、
最後まで歩かず走り続けようとしている村上春樹。

俺もそうなるのかな。
いや、そうでありたい。

走ることについて語るときに僕の語ること
村上 春樹
文藝春秋
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