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クライマーズ・ハイ | 【演劇・映画・ドラマ・本】 | 菜緒子

2009/06/12
「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」
を観た。
一昨日の話ですがね。
昨日書くつもりがすっ飛ばしたけど(笑)

ちなみに。

先週の金曜日に「クライマーズ・ハイ」と共に借りたんすわ。
日曜は1日外出だったのに観る時間あるのか思いつつ。
結局は時間無くて一昨日、ジョギングをサボって部屋に篭ったんだけど(苦笑)

で、この作品。
原作がベストセラーを記録するだけでなく、ドラマ化、映画化。
更には舞台化までしたヒット作だし、当然「なんとなく」は分かってたし、
心温まる話であろうとかなりの期待でレンタル!

が。

「意外」ってのが率直な感想だったかも。
映画にしろ、ドラマにしろ、「山場」ってのが大抵あるし、
そういう「波」についつい見入っちゃうし、
喜怒哀楽の感情を剥き出しにするもんじゃない?

敢えてこういう表現をするけど万人に受けるってことは
それだけ「分かり易い」わけでこの作品もそうだと思ってたんだよね。

でも、実際は過去に観た映画で例えるならば
誰も知らない」、「きょうのできごと」、「珈琲時光」辺りに近い、
淡々としていて、「映画」というより誰かの日常をそのまま映し出したかのようで。
だから観てる時の感情を棒線グラフで示してもほぼ一直線かと思われる(笑)

って、書くとつまらなそうに感じるよね・・・(苦笑)

「ここは笑うところ」、「ここは悲しむところ」、「ここは感動するところ」etc・・・
そういう「分かり易さ」がないからこそ受け止め方も様々だろうけど、
自分はこういう「作られた」感がない映画は割と好きだったりする。

内容にも触れると「ボク」の彼女や友達にも慕われてた「オカン」が癌になり、
最初は抗癌剤治療を行うも、苦しむ姿に治療を取り止め、
日に日に弱まり、静かに死んでゆくという話なのだが・・・
自分の場合はオカンではなくオバン!?(笑)
要するに祖母(父方)だけど同じく癌でちょうど10年前に亡くしてるんだけども、
多くの人に慕われ、周りにはいつも笑い声が溢れていて、
決して弱音を吐くことのない強さ、そして色々あっても旦那を立てる昔気質な感じ。
この2人が重なってね・・・

それだけにばーちゃんも後半は弱音を吐いてたらしく驚いただけに
(間接的とは言え、そんな一面は一度も見たことなかったし)
サラッと治療を受け入れ、ドシリと構えながらも最後には弱音を吐くシーンに
ウチは年齢・体力的なことを考え、治療は行わなかったんだけど
それに対して「僅かでも可能性があるなら!」と親や親戚に訴えたかったし、
言っちゃえば「最期を待つ日々」を送っていたわけだから俺は耐え難かったけど
あれから10年が経ち、色々な経験を経て、親父たちが出した結論も分かるようになったけど
「これ以上は苦しめたくない」と治療を取り止めても日々弱まりゆく姿。
それを見ながら何も出来ないもどかしさ・歯がゆさ。
「ボク」のその気持ちが手に取るように分かってヘンな場面で泣くことも。

そんなわけで「他人に薦めたい!」と思う映画ではなかったけれど
時間を空けて「もう一度観たい!」と思う映画ではあった。

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