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きみにしか聞こえない | 【演劇・映画・ドラマ・本】 | 君の心臓の鼓動が聞こえる場所

2008/12/02
「梶尾真治「クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ」」
キャラメルボックス」フリークにはお馴染みのクロノス物です。  

てゆーか、「クロノス」シリーズの原作は全て読んだはず。
なのにある日、某さんに手渡された。
「いや、読んだよ」と答えると「実は新作が含まれてるんだよ」と驚き発言。

その割に・・・

このところ、他のことでいっぱいいっぱいですっかり活字離れしてて
相当な間、放置しとりましたが(汗)
けど、旅に出ると本が読みたくなるので大阪に連れてったのだ♪

ちなみに。

借りた時にも「どれが新作だろ?」とパラパラっと目次を見たのに
飛行機の中で「えっと、新作は・・・」と読んでないものを読もうと調べてビックリ。
「の、の、の、野方耕市の奇跡!?」
このシリーズを知らない人にはチンプンカンプンだろうけど
このシリーズを知ってる人には別の意味でチンプンカンプンになりそうな・・・
だって、あの野方耕市でしょ!?!?

とりあえずは新作2作の内のもう一つ。
「栗塚哲矢の奇跡」
短編らしくサラッと読めて行きの飛行機内で読破。
内容についての詳細は端折りますが、
幼少期〜思春期くらいに至るまでは親に対する意識、
また、親の教育方針が主人公に似ているところがあって
投影して読んでしまう部分があった。
しかし、彼は大人になっても変わらず。
だから、油断していたら・・・
親一人、子一人だからこその独特の愛情を注がれていたこと、
母親が亡くなってからそれに感じ始めたこと、
そして、それを確かめるべく、亡くなる前に自分の姿を見せるべく、
葬式にも顔を出さなかった哲矢がクロノスによって母の死に目に
会いに行く姿に思わず飛行機の中で泣きそうになった。。。
他のシリーズとちょいパターンが違うだけにマジで油断しとった(苦笑)

そして「野方耕市の奇跡」。
既にこれまでのシリーズで人物像は見えてる野方耕市。
その耕市がクロノスに乗るってどういうこと!?
読む前には全く内容が読めなかった・・・
内容はと言うと既に定年を迎え、隠居生活を送ってる時に
博物館にクロノスの展示を求められ「せっかくなら」と
稼動するように過去の記憶を蘇らせて修理をする耕市。
そしてふと頭を過ぎる2人の姿。
親友と憧れていた女性。
ある日、いつものように親友と飲んだ際に持参していた雑誌に載っていた
屋久島に魅せられ、屋久島を訪問した際に激流に呑まれて死亡。
更には婚約者だった耕市が憧れていた女性もそれをきっかけに衰弱死。
その時に初めて2人が付き合っていたことを知った耕市。
そして、「あの雑誌さえなければ・・・」と自分を責めた過去。
時間移動が出来る代わりにリスクも大きいクロノス。
しかし、ご隠居生活の今だからこそ、そして今の内じゃないと実行出来ない。
そう思った耕市は2人を救うために過去に飛ぶ。
結果、計画通りではないまでも成功し、幸いにも過去から戻る際に
遠い未来に弾き飛ばされるはずがたった10日後に飛ぶだけで済み、
再び普通の毎日を過ごすが2人がどうなったかは調べようとしない耕市。
そんなある日、突然、耕市が憧れていたあの女性がやって来る。
姓が変わった名前を名乗り。
そう。耕市は2人を救うことが出来たのだ。
しかし、親友にこのことはトップシークレットにすることを約束したのに
自らの詰めの甘さにより、彼女に知られ、「この時」を待ってお礼に来る。

クロノスシリーズはそれも感動的で涙なしでは見れないものが多かったけど
これはどちらかと言うと年齢も年齢だけにハートフル。
そして、随所に過去にクロノスで飛んだ人たちの影が登場するのも巧妙だと思った。

ん〜。それぞれ一話完結の小説だと思ってたけどこんな繋がりと結末があったのね。
いやはや。「野方耕市」には驚かされたよ・・・。

ってか、仮にこれをキャラメルで演じるならやっぱり西川さんが演るんでしょ?
設定年齢もそうだし、命懸けの時間旅行だし、だけど西川さん・・・(笑)
どんな作品になるのかちょっと観たい気もするよ。


---------

テーブルやベッドに目をやって気付いた。
読みかけの小説が結構ある・・・(汗)
まずは柴崎友香の「ショートカット」は短編集だし、  
途中まで読んでたけどまた最初から読むか。
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:: comment ::
あ、ドラは野方耕市の軌跡を読んでなかったのか!
スパイラルを観劇した後に買ったけど、どの話もよかったねー。よかったなー。
そう、野方耕市は今までの登場人物と効果的に関わっててうまいよね!
確か、ブログかパンフかどっかで「野方耕市、是非やりましょう!」ていう書込みを見た気がするんだけどな〜。


      by  ちゃー  at  2008/12/03 0:56:10
野方は基本的に人間を飛ばすことを(立場上でも)反対してきた人間だし
まさか自分が飛ぶとは思わなかったし、最初の方に普通に結婚し、
子供は家業の医者を継ぎ、順風満帆な人生を歩んでるように見えたから
そんな心残りを持ってるってのも想定外だったし、
あらゆる部分で「え。これって見覚えあるぞ」って名前やシーン。
恐らく完結なんだろうけどまさかああいう形で繋がると思ってなかったし、
完結編はホントにハートフルだったよね。

一番(二番?)に近くにいながら2人のことを気付かない耕市と
耕市の気持ちを知ってて切り出せない荻塚。
そして、自分も想いを寄せながら親友と彼女の幸せを続かせる為に
自らの危険を省みずに2人を救いに行く。
感動ストーリーではあるんだけど涙が出る感動ストーリーではなくて
読んだ後、顔がほころぶ感じだったよ♪
      by  ドラ  at  2008/12/03 7:28:27
梶尾真治「クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ」
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      by  xstoxeeip  at  2024/02/17 14:54:15

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