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2007/11/03
「レインマン」
観てきました。
以下、ネタバレ。

ダスティン・ホフマンとトム・クルーズ主演で映画にもなっている作品ですが
正直、そんな有名な作品だとはチケット取るまで知りませんでした(汗)

なので、事前に原作を読もうかとも思ったけど読まなくて正解だったかも。
先に結論を書いちゃうけど「舞台」という独特な場では限界だってあるし、
時間の経過等、描き切れない部分ってあると思うんだよね。
だから原作や映画と見比べずに純粋に新鮮に観ることが出来て良かった。
そう思えた作品。

ストーリーはこんな感じ。
若き日に家を飛び出したチャーリー・バビットは、
ネットトレーダーを営んでいるが事業はあまりうまくいっていない。
チャーリーの恋人・スザンナは、そんな彼の心を開こうとするが、
父親との確執もあり、彼女との関係も壊れそうになっている。
そんな二人のところに父親の死が伝えられる。
チャーリーは遺産目当てに帰郷するが、すべての相続は
会ったこともない兄のものとなっていた。
兄・レイモンドが自閉症であることを知ったチャーリーは、
遺産を手にいれるために施設から彼を連れ出してしまう。
スザンナはそんな、チャーリーの行動を非難し、
レイモンドの初めての理解者となっていく。
当初は金のみが目的であったチャーリーだったが、
旅を続けていくうちに、本来あるべき兄弟愛がうまれていく。
そして、チャーリーとスザンナの関係も変わっていく…。
あらすじだけは事前に見ていたのである程度は分かっていたけども
遺産が目当てで父の死後に存在の分かった兄に近付いて行くも
幼かったから記憶にないだけで空想上の親友としてずっと
心の拠り所にしていたレインマンはレイモンド。実の兄だった。
また、父に愛されていなかった。そう言い、父を恨み続けたチャーリーを
ずっと苦しめていた苦い記憶はレイモンドの起こした事故がきっかけと知り、
自分の恋人すらも信用することのなかったチャーリーが変わり始め、
レイモンドとの距離が縮まっていく様に感動。
また、レイモンドも人に触れられることを拒絶していたのに
いつしかチャーリーと寄り添っていたことに感動。

出演者はたったの4人。
更にセットや演出はものすごいシンプル。
それだけにストーリーや演技が引き立っていて
途中からは久々に涙を通り越して鼻水を垂らしてました(汗)

ちなみに暗転し、クライマックスとも言えるラストのシーンでは
数分間、一言もセリフが無かった。
だけどそこに全てが集約されていた気がする。
言葉なんかなくても通じ合うココロ。そんな温もりで溢れてた。

そうそう。そんな涙、涙の舞台ではあったけど途中にある
2人で20回のリフティングをするシーン。
本当にリフティングをするだけにアドリブだと思われる場面も多くて
19回で失敗した時の橋爪功の背中がなんとも印象的だった(笑)
しかも、「20回ってことでいいだろ」と先に進もうとする椎名桔平を振り切って
再び挑戦した末に成功した時の笑顔は演技と言うより「素」っぽかった・・・(笑)

と、そんなわけで舞台を無事に見終えたので原作や映画が観たい。
そう思ったら止められない。
帰りに早速レンタルしてました(汗)
けど、安価で売ってんのね。
買ってもいいと思える作品だよ。
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