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ひょ〜い、ドン! | 【演劇・映画・ドラマ・本】 | ちがいますシスターズ

2007/08/14
「恩田陸「夜のピクニック」」
周囲にやたらとこの作品を評価する人がいたので読んでみた。

まず最初に思ったのが・・・
焦点が次々に色々な人物に当てられてゆくので人物相関を掴むのに苦労(笑)
折角読んだページを戻ったことも多数でした←アホ

あらすじはこんな感じ。
「毎年、秋に行われる夜通し(仮眠は挟むが)歩く歩行祭。
その中での出来事ややりとりを描いている。」
小説としても「それだけ」のことです。

けど、歩行祭自体は経験ある人は少ない(いるのか?)にしても
描かれたやりとりのような経験があったり、感じたことがあったり、
懐かしさのようなものを感じるストーリー。
そして、忘れていたけど忘れたくはなかったようなことを
思い出させてくれるそんなストーリー。

この作品を読んであるシーンを思い出した。
友達の結婚式のスピーチでも話したことある出来事。
高校2年の時にクラスがバラバラになった1年時に仲良かったメンバーで
ある日の午後の授業をサボってカラオケへ。
自分(たち)で言うのもナンだけど生真面目でそんなのは無縁だっただけに
ドキドキしながらちょっとした冒険気分でもあった。
でも、他愛ない会話をといつものように歌うだけの一日。
第三者からしたら「へぇ〜」以上の関心が生まれないような出来事。
もしかしたら当事者たちも「そんなことあったね」かもしれない。
でも、「それだけ」のことが楽しかったんだよね。
彼らとの絆を強く感じた出来事だったんだよね。

今から思えばなんてことない日々、出来事。
その連続だったかもしれない。
でも、当時はそれが全てだったし、キラキラしてたんだよね。
今は無い物を多く持っていた気がするし。

だからと言って単純にその頃に戻りたいか、
現状に不満があるかと言えばそうでもなく。

「周囲の雑音も大事」
「そう思える時が来る」
「後悔しない為にそれも聞く」

そんな言葉に妙に納得したりもしたんだけど
今だから感じる当時の良さと、
当時があったからこそ感じる今の良さ。
そんなものに気付かされる作品だったかな。

まぁ、簡単に一言で言えば「甘酸っぱい」です、ハイ。

ちなみに。

移動中等、持て余したら読もうと仙台に持参したら
止まらなくなってしまい、二日目なんて「PRONTO」に篭って
読み漁っておりましたが・・・(苦笑)

更に余談。

GOMESのブックカバーを使うのがすんごい嬉しくって
最近は読書が止まらない状態だったりする(苦笑)

夜のピクニック (新潮文庫)
恩田 陸
新潮社
売り上げランキング: 1893
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:: comment ::
今、文庫出ていますね♪僕はハードカバーの方で読みました。
恩田陸さんのものは、以前集中的に愛読してて、結構好きだったんですよね。

昔の出来事かぁ〜(*´ー`)
僕も色んな事があったけれど、今振り返ってみるとどれも青春だった気がします。
青春という言葉はあまりにも曖昧な表現の仕方ですけど、でも過去の出来事って時間が経つにつれてひどく曖昧な記憶になってしまいますよね。
まぁ、自分にとってかけがえのない経験だったならば、そうとは限りませんけれどもナハ;^_^)ヾ
でも、曖昧だからこそ何かつなぎとめておきたいと思うのかも知れません。
………う、何だか趣旨が違う気が……(ノ∀^)
      by  カツおじ。  at  2007/08/15 1:55:55
確かに過去の記憶、
特に「青春」で括れる記憶って曖昧かもしれませんね。
その時は辛く、苦い出来事でも振り返ってみれば
それもいい思い出になってることも多数だし、
そうなるように上手く出来てるのかもですね。

あ。今、思い出した。
中学の頃に歩行遠足的なイベントがあったんですよ。
山登りにも近い内容なんですけど。
で、帰りにコケて捻挫しました(苦笑)
「バス」は免れたけどそれで良かったんだろうなぁ。
あれはあれで楽しかったし♪
      by  ドラ  at  2007/08/15 9:09:41

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